日比谷公園を訪れて振り返る
コロナ時代に入り
狭い空間で長い時間ミーティングをしないようになり
最近、李徳全先生のお孫さんの羅悠真さんとミーティングをするとき
日比谷公園を散歩しながら1954年を振り返っています。
羽田空港で迎えられた李徳全訪日団
日比谷公園で三千人が集まったその場所で当時を想像して
また未来の日本と中国との新時代を創造したいと話しています。
東京は日比谷公園に三千人
大阪は扇町公園に三万人
最悪の日中関係が雪解けになったは
勇気を持って訪日した僅か十人の訪日団の一歩と
訪日団を受け入れるために骨っ折って下さった
日赤の島津氏と日中友好協会と日本平和連絡会の貢献でした。
最低最悪が最高最善の友好ブームに転換するのに要した時間はたった2週間。
三笠宮殿下も訪日団を歓迎し
日に日にその感動が日本全体に広がっていったのです。
物事に順番や秩序があるとするならば
この最も困難な抑留者家族や戦犯の帰国を実現させることを土台にした
信頼関係が築き上げられたならば
次の展開も進んでいきやすいのでしょう。
この訪日で訪日団副代表と廖承志氏とのちの通産大臣の高碕達之助氏のLT貿易に発展したわけです。
さて、2017年に出版された「李徳全」と2020年の「日中戦後外交秘史」を
李徳全女史のお孫さんと日本側の元会長が読まれて
もっと更にこれまで書かれていないアングルや知られざる真実を盛り込んで
プラットフォームの完成の後に、次の本の出版が実現できたらと考えています。
ただいま、日本全国中小零細企業の参加を呼びかけています。
下請けではなく、自分たちが主体的に中小企業が活躍していく時代になるように
日本各地方、様々な異業種の企業の参加が
未来の経済活動を変えていけます。
最も苦しんだ戦争の被害者たちのために動いたからこそ
日中関係が最高沸点に到達したように
現代版は、昨今のグローバリゼーションで取引先がなくて困るようになった
中小零細企業のために
そこで働く人たちのために
努力していくことだろうとコアメンバーは共有しています。
日本の99.7%を占める中小零細企業
その中で80%は従業員20人以下の零細企業です。
戦時中、国策がうまく行こうが行かまいが
駆り出されて中国に行った人たちは草の根の一人一人でした。
その国民の一部が戦争のために「戦犯」になってしまったことが
周恩来首相や李徳全女史たちによって加害者から被害者へ変わったのです。
「戦犯」から「国民」に戻って日本に帰国します。
海外進出で失敗したり、大手企業との取引がなくなり仕事が減少した
中小零細企業がたくさんあります。
全ての中小零細企業のために開かれた
ビジネスプラットフォームがここにあります。
どんな大企業も最初は創業時期を経験し、中小零細企業の時代を経ています。
大企業と中小零細企業が対等に仕事をしていける時代
公平な社会的スタンスが用意されるべき時代
日中草の根プラットフォームは
資金、取引先、必要連携専門分野とのサポートをし
共同基準づくりで
世界と連携します。
温故知新
古きを尋ね
新しきを知る
この作業はどの時代も
みなしなければならない大事なことだとつくづく思わされる毎日です。
ソクラテスのように、使徒パウロのように
無知の知を認めること
成長の鍵だと先人たちからまた学びます。

