コロナ時代で進む更なるオンライン、デジタル時代の仕事づくり 中小零細企業はこのままで生き残れるか?次世代にバトンを渡せるか?

日中草の根プラットフォームには20代から80代までの幅広い方が参加しています。
スマホ世代、パソコン世代、ガラケー世代が参加します。
現在、コミュニケーションは
電話からメールに変わってSNSのメッセージやDMなどに変わり
スマホやタブレットなどの端末自体が電話、パソコンの代わりを果たして
よりスムーズなやりとりができる時代です。
複雑な両手のキーボード操作が不要で
片手、いや指一本で
あるいは、音声入力などで機械が動かせてしまう時代です。
そしてその入力スタイルは更に進展しています。
上の写真にありますように
2011年の3月11日に福島県いわき市の津波被災地豊間地区に集まった
日中草の根プラットフォームの指導部、コアメンバーの皆さんですが
コロナ時代ということもあり現地に来れない理事や中心メンバーの
総勢100名のほとんどの会議参加者は
オンラインでZoomを使って会議に参加しました。
現在、中国とのやりとりはwechatというSNSアプリを活用し
日本国内のやりとりはLineが主となっています。
これまでコミュニケーションは
手紙の時代から電話、ファックスに発展し
それがEメール(電子メール)となり
今や動画、ライブストリーミングでのコミュニケーション、情報発信、共有時代です。
日本と中国のプラットフォームの鍵は
日中草の根デジタルプラットフォームです。
IT化で投票率を90%に上昇させ、週休三日を実現したエストニアという国があるように
世界は昔ながらの設備投資一辺倒の資金注入やコストパフォーマンスの負荷を減らそうと
デジタル化、スマート化、AI化で効率化を目指しています。
コロナ時代に入りパソコンやタブレットなどで仕事ができる業種の人たちは
自宅で仕事をする機会が増え
飲食や購買行動も
オンラインでオーダーして運んでもらうことが増加しました。
飲み会もオンラインでやってみたり
授業や習い事もオンラインスタイルは定着しつつありながらも
PCR検査は配送サービスを使ったりもできまずが
ワクチン摂取もオンラインではできず現場に足を運ぶように
ものづくり、福祉、医療、飲食(商業)、農業など
実物、人との直接のやりとりがなければできない分野もまだまだあります。
それを、全て、ロボットでAIでオンラインでやればいいかというと
やはり全てがそうはならない、また、してはならない現実があります。
さて、前回、中小企業の平均年収を紹介しましたが
大手企業の40代の平均年収で約680万円
中小企業の平均年収がボーナス込みで380万円ですのでやはり違いがあります。
大企業の平均年収ランキング1位で約3000万円で
30位くらいになると1200万円程度になります。
また大企業の
自動車メーカーで平均約680万円
食品メーカーで約630万円
電子部品メーカーで約690万円です。
この大企業と中小企業の平均年収の差を見ても
プラットフォームを通じるならば企業の利益もそうですし
働く人たちの年収も上げることが可能なことがわかります。
東日本大震災発生直後、原発に人手が足りず
知り合いの原発関係のスタッフにお願いされた日当は
今や、元請け、下請け、孫請け、場合によってはひ孫受けまであるようですので
労働者の賃金がその3分の1〜5分の1に日当が落ち込むのですから
直接のやりとりがどんなにメリットがあるかわかります。
オンラインでコストパフォーマンスを上げ
更に、中小零細企業に直接仕事を発注し技術や知財の評価をしていくならば
報われる企業がたくさんあるのだと思います。
また、私の地元新潟県三条市の町工場の零細企業の経営者の友人を訪ねて
製造業の現状を聞きますと
評価が雀の涙のように低いことを知ります。
そんな額で、そのような大事な仕事を受けているの?
中小企業の平均年収トップともなると大手企業を超える会社もあるくらいですが
中小企業の更に80%を占めている零細企業の経営実態となると
もう、足元を見られているのでなければいいなと思うほどです。
かつて、大手家電メーカーに技術指導していた専門家の指導者を
北京にお連れし、ビジネス交流会をしたことがあります。
そこで、中国が海外から作られた工場でメーカーの下請けで組み立ての仕事をしている
実態を説明すると
中国のものづくりの領域でメイドインチャイナ2025という方向性を打ち出されました。
額面だけ多めに見せられて仕事をもらっている貧困国や中小零細企業は
それで満足してしまっていたわけですが
アメリカの大手メーカーの小売価格と中国に発注されている工場での作業の差は愕然とするものでした。
工場がもらえる額が1,000円だとしたら
メーカーが一つの完成品を売って得られるお金が100,000円でしたので
僅か3ヶ月で11兆円の売り上げを上げた大手メーカーは利益でその30%を得ます。
中国の工場が得られたの受注額は1100億円ですから
下請けの仕事がいかに差があるかわかります。
その1100億円の受注した額面から固定費や経費を払うわけですので
仮に同じ利益率30%を出せたとしても利益330億円と3兆円では
100倍の差があり、いつまでも続けることは難しいです。
中小企業や貧困地域で
330億円の仕事をあげるからやらないかと言われたらすぐにでも飛びつきそうになるかもしれませんが
メーカーは11兆円
下請けは1100億円であれば
ネット社会でいくらでも世界情勢や経済的な動向を調べられるこの時代で
いつまでこのスタンスは続いていけるのでしょうか。
どの国も、貧しければ、はたまた成長が必要だと思えば
よりよくなるために学び、努力をし続けます。
私たちのプラットフォームのコアメンバーにいる元大手自動車メーカーの海外本部長を任された方が言うには
日本の大手自動sぢゃメーカーはグローバル化で国内での需要に限界を感じて世界に進出して必死に活きる道を探したが
多くの中小企業、特に家電メーカーは浦島太郎化していると話していました。
その大手自動車メーカーで30年勤めて
インド、スペイン、ハンガリーなどで自動車製造を任されたこの人は
「日本は今世界一の技術と自負しているが
いつか韓国や中国に超えられてくる日が来ることを想像できるだろうか」
と思ったそうです。
Made in Japanが世界で通じた時代から
今日本のものづくりはどう成長し、どう生き残り、どう事業継承していけるのでしょうか?
グローバリゼーションで取引先を失った日本の中小零細企業
またこの30年で世界と通じるレベルに達している中国の現状
日本の99.7%の中小企業の活路と
中国の60%のまだまだ貧しい人たちの仕事を作っていくことを考えるとしたら
14億人の中国市場だけでも可能性に満ち溢れています。
そこにこの5年〜10年で日本国内と同じだけのGDPの成長があるからです。
更に、日本と中国と韓国で東北アジアで製造業を盛り上げていくとしたら
その東北アジアの市場は17億人
一帯一路で考えると市場は30億〜40億人にもなります。
コロナで通常の貿易やビジネスができない時代
まずは近隣諸国の協力関係は実体経済を活性化するのに
時差というメリットが最大の特徴です。
世界最大工場の中国と
世界最強工場と言われた日本が
今、連携するとき
素晴らしいケミストリーが起きていくことだと信じています。
世界は大航海時代
第一次、第二次世界大戦で
破壊や略奪で自国の繁栄を得た時代の反省を受け取り
分け合う社会を目指すなら
社会活動も経済活動も一人一人の生活も
創造的に成長していけるのでしょう。
戦争で争った日本と中国が
歴史を乗り越えて、和解し、手を取り合い協力していくならば
いまだ戦争や争いを継続している国々への投げかけになるのだろうと思います。
先日からシェアしている李徳全女史は
第二次世界大戦の戦争のしこりや傷を孫の世代にまで残してはならないと考えてくれました。
今、その孫の世代と一緒に新しい日中関係を作っていこうと
草の根からもう一度考えています。
困難があるところに
ドラマや奇跡が起きるのだろうと思います。
事実は小説よりも奇なり。
日中草の根プラットフォームは一人一人のライフスタイルの
感動と喜びを共に創造したいと願っています。
